2011年7月7日

中国のマスゴミ、ジャーナリズムの挫折と目覚め

ネットという武器を手にした支那にジャーナリズムの萌芽はあるか。悪しき隣国では、新聞、テレビが党の政治宣伝機関と位置づけられる。

所謂、公器ジャーナリズムとは言い難い。取材対象への集り、強請り、記事の捏造も屁の河童、日常茶飯事だ。

しかしながら、インターネットの拡散に連動して、情報統制やマスコミ腐敗になんとか抵抗しようと、記者魂に目覚めた一握り勇者が生まれつつあることも事実だ。

第一章、中国のマスゴミ、2010年十大ニセニュース/いたずらか当局の世論工作か、幻の「angel,girl」/華南トラ事件とフェイク写真/捏造記事で実刑も!「段ボール肉まん」報道/記者の集り体質、炭鉱事故封口費事件/集りすぎて口封じに殺される記者も

第二章、マスコミ腐敗・記者モラル崩壊の背景、報道機関とは「党の喉舌」と「金をつかむ手」/党中央宣伝部を頂点とする報道統制/記者はつらいよ、その実態/書くなと言われるエリート記者・嘘でも書けといわれる新聞民工

第三章、中国ジャーナリズムと外国人記者、外国メディアが暴いた「SARS隠ぺい」/「売血エイズ」報道の苦い記憶/チベット騒乱報道から見えてきた可能性

第四章、巧みにしなやかに抵抗せよ、鶴と空椅子の一面写真「南方都市報」/南方週末の“天窓”事件/温家「室」誤植事件は、故意か不注意か?/天安門事件広告と天安門事件写真/

第五章、インターネットでジャーナリズムの夜明けは来るか、「微博」記者・飛のインパクト/「氷点」事件を振り返る/地方紙、体制外メディアの台頭

福島香織/ふくしまかおり、1991年、産経新聞社に入社。上海・復旦大学に語学留学し、2002年から2008年まで中国総局記者として北京に駐在。2009年、同社を退社し、現在はフリージャーナリストとして活動中。

著書に記者時代のブログをまとめた『危ない中国点撃!/産経新聞出版』、『潜入ルポ、中国の女/文芸春秋』

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