2011年6月30日

侵略の世界史この500年、白人は世界で何をしてきたか

同時多発テロは、侵略の世界史の終わりの始まり―明治以来、日本國は欧米を文明先進国として、良きところを学習し血肉とした。しかしながら、西欧の繁栄を支えた植民地支配という暗黒面を決して見落としてはならない。本書は、白人の残虐性と侵略性の根源は何かを解明している。

現代史だけに捕らわれていたのでは、世界の中の日本の位置を見誤る。過去500年、白人が世界に向かい一体何をしてきたか。歴史を正視眼で眺望すれば自ずと歴史の真実が浮かび上がる。日本人は、誇りと自信を取り戻さなければならない。

南北アメリカ大陸のうち、イギリスに植民地化されたアメリカ、カナダなど、英語圏の先住民をインディアンと呼ぶ。彼らは紀元前4万年から2万5000年頃、アジアから当時は陸続のベーリング海峡を渡り移動してきた人達で、人種的には日本民族と同じモンゴロイドである。

ヨーロッパ人による北米の征服は、中南米より一世紀遅れて開始された。白人は先住民を野蛮人扱いしたが、彼らはアイヌと同じように、先祖の残してくれた自由の大地で、大自然に抱かれて伝統を守り、天真爛漫に楽しく平和に暮らしていた。しかしながら、白人植民者が突如として侵入し、インディアンの運命は一変する。

当時、北米大陸に侵略してきた白人はイギリス、フランス、スペイン人だ。イギリス人と出くわしたインディアンの運命が一番の悲惨だ。何故か。フランス人は専ら毛皮にのみ関心があり、スペイン人は貴金属に関心があった。彼らにとって、先住民の抹殺は得策ではなかったのだ。

http://www.stumbleupon.com/su/AKMfCt/www.youtube.com/watch%3Fv%3Dt2pf207Zi3E/参考動画:清水馨八郎先生2/3「日本文明のユニークさとその世界的使命」

ところがイギリス人の関心は、専ら土地だった。土地とは言い換えれば領土である。イギリスで食い詰めた移民たちは、新大陸で広大な土地を入手できるという会社の宣伝を信じて、はるばる大西洋を渡って来た連中だ。ここで、忽ち先住民との土地争奪戦が始まる。

インディアンには、もともと土地私有の観念はなかった。土地の権利、売却、譲渡、などの意味すら知らない。それをよいことに、イギリス人は無理矢理契約書に署名させ、合法的と称して騙し、脅して、次々にインディアンの土地を収奪していった。合衆国は建国以来、土地所有をめぐってインディアンと白人との間に結ばれた条約・協定は300を超えるが、そのほとんどが、日ならずして反故にされた。アメリカ人に都合のいいときは合法性の証文に使われ、都合が悪くなれば即座に破り捨てられたのである。

戦後の日本では、マッカーサーの占領政策により、大東亜戦争の原因追究は、タブーとして禁止されました。そして、何もかも日本が悪いという東京裁判史観を押し付けられたのは、周知の事実だ。

先の大戦は、東条ら軍国主義者が企てた無謀な侵略戦争だ、と決めつけ、学校の歴史教科書も、終始一貫して、その線で統制されて記述された。アメリカは、当初、ロシアの極東進出を阻止してくれた日本に好意的だったが、日本の強大化は、アメリカの満州進出に脅威となる存在として一変して日本を脅威、仮想敵国に位置づけるようになる。

昭和7年/1932年、フランクリン・ルーズベルト大統領が当選した。彼は、当初から日本を極度に嫌い、在位4選の長期政権下で一貫して日本打倒の謀略に情熱を傾けた。アメリカは白人植民地帝国主義の歴史で最後に登場した国だ。アメリカがアジア大陸に侵略の矛先を向けた頃には、英仏などの白人先進国に殆ど占領されて、残っていたのは満州だった。

無理矢理進出すれば、先発の日本と衝突するのは目に見えていた。満州には日露戦争以来の日本の利権があった。しかし、アメリカはお構いなしに日本を満州から追い出し、利権を独り占めしようと企み、次々に日本叩き政策をとって日本を挑発し続けた。満州は緯度の上からも、広さからも、米本土と類似し、資源の豊かさがあり、開発可能性があり、アメリカがこだわる意味があった。

かくて満州の利権をめぐって、先発の日本と後発のアメリカが最終対決戦に入るのは時間の問題と世界はみていた。今尚、アメリカは、白人植民地帝国主義を続けている。

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